
Restaurant Manner
レストランの楽しみ方
≪食前酒の基礎知識≫
アペリティフについて
アペリティフ=食前酒=アルコールという図式を想像しがちですが、
アルコール抜きのソフトドリンクでもアペリティフと言います。
通常レストランでアペリティフのオーダーを取る際、
飲めないお客様からは「飲めないから」と断られることが多いですが、
「例―食事の前の優美さ、華やかさを楽しむものです」とご説明すると、
ソフトドリンクの注文もいただけます。
ミネラルウォーター(特に発泡水)などをご注文される方も多いです。
2004年にアペリティフを楽しむための「アペリティフの日」が誕生しました。
これは、フランスが国をあげて取り組んだ事業の一つで、
毎年6月の第1木曜日に定められました。
こういった時代の流れをつかんでアペリティフをセールスしていきましょう。
レストランでの食前酒の勧め方はその店の意向によって異なりますが、
ワイン系(ブドウ)のアペリティフとして一番よく出るものはまずシャンパンです。
レストランで食事をよくする人ほど
シンプルなシャンパンを選び、こだわりを持っています。
とあるフランスの高級レストランでは、
シャンパンワゴンで食前酒を聞きに回ってくる店があります。
シャンパンだけで7、8種類並んでいます。
シャンパン以外では、
白ワイン(甘口、辛口)やデュボネ、ヴェルモット、
カンキナ(カンキナを香りづけ)、
そしてシェリーなどです。
カクテル系ではカシスに代表されるようにリキュールがよく出ます。
リキュール類はどんなカクテルにも応用できます。
ロングカクテル(氷入りの大きめのグラスに入っているため、
ゆっくり飲める)かショートカクテル(あまり時間をかけずに飲むタイプ)、
柑橘系かソーダ系など、お客様の好みも聞いておきましょう。
他にビター系(カンパリやアメール・ピコンに代表される
苦味系の草木)のカクテルも、
リキュール類と同様にどんなカクテルにも応用できます。

